愛してるなんて、噓でしょう?

10話.近すぎる距離

美月 side


最近、スマホを見る回数が増えた気がする。


理由は、もちろん一つ。


東條蓮さんからのメッセージだ。

『おはよう、美月ちゃん』

『今日もお仕事頑張ってね』

『ちゃんとご飯食べた?』

毎日というわけではないけれど、蓮さんは時々こうして連絡をくれる。


そのたびに、私は少しだけ嬉しくなってしまう。

「美月ちゃん、スマホ見てにやけてるよ」

「えっ!?」

突然、店長に声をかけられ、慌ててスマホを伏せた。

「だ、誰からも連絡なんて来てません!」

「まだ何も聞いてないけど?」

「あ……」

店長は楽しそうに笑った。

「もしかして、東條さん?」

「……店長!」

「ふふ。図星みたいだね」

私は顔が熱くなるのを感じながら、慌てて仕事に戻った。


けれど、そんなとき。


スマホが小さく震えた。


画面を見ると、そこには蓮さんの名前。

『今日、仕事が終わったあと時間ある?』

続けて、もう一通。

『よかったら、一緒に食事に行きたい』

「……!」

思わず画面を見つめてしまう。


食事。


つまり、二人きり。


どうしよう。


嬉しい。


でも、少し緊張する。


私は何度も文章を打ち直して、ようやく返信した。

『大丈夫です!ぜひ行きたいです』

送信すると、すぐに返事が届いた。

『ありがとう。迎えに行くね』

その短い言葉に、また胸が跳ねた。

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