愛してるなんて、噓でしょう?
仕事を終えて店の外に出ると、いつもの黒い車が停まっていた。


その横には、蓮さんが立っている。

「美月ちゃん」

「蓮さん、お待たせしました」

「お疲れさま。今日も頑張ったね」

そう言って、蓮さんは私の顔を覗き込む。

「疲れてない?」

「大丈夫です!」

「無理はしないでね」

優しい声に、自然と笑顔になる。

「それで、今日は誰に会わせてくれるんですか?」

「俺の幼なじみ」

「幼なじみ?」

「うん。昔から一緒にいる、大切な友人だよ」

蓮さんにそんな人がいるんだ。


少し意外だった。

「どんな人なんですか?」

「口は悪いけど、悪い奴じゃないよ」

「ふふ。蓮さんがそう言うなら、きっといい人ですね」

「……どうかな」

なぜか、蓮さんは少し困ったように笑った。


その表情が気になったけれど、私はそれ以上聞かなかった。

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