愛してるなんて、噓でしょう?
蓮 side


美月と歩きながら、俺は昔のことを思い出していた。


雷が苦手。


それは本当だった。


昔、屋敷で一人で過ごしていた頃。


大きな音が鳴るたび、誰かがそばにいてくれたらと思っていた。


そんな俺に、美月はよく話しかけてくれた。

『大丈夫だよ。ここにいるから』

あの言葉が、今でも忘れられない。

「蓮さん?」

美月の声で我に返る。

「どうしたの?」

「何だか、懐かしそうな顔をしていたので」

「昔のことを思い出してた」

「楽しい思い出ですか?」

俺は美月を見つめた。

「うん。大切な思い出」

それは間違いなく、美月との思い出だった。

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