愛してるなんて、噓でしょう?
美月 side


お気に入りのカフェは、小さな路地の奥にある。


店内は木の温もりが感じられる、落ち着いた空間だ。

「ここが、私の好きなカフェです」

「素敵な場所だね」

「でしょう?」

私は少し得意げに笑った。


席に座り、メニューを開く。

「ここのパンケーキが美味しいんですよ」

「じゃあ、それにしようかな」

「おすすめです!」

注文を済ませると、蓮さんが店内を見回した。

「美月ちゃんは、よくここに来るの?」

「はい。疲れたときとか、一人でゆっくりしたいときに」

「そっか」

蓮さんはテーブルに肘をつき、私を見つめた。

「今日は俺と一緒だけど、ゆっくりできそう?」

「もちろんです」

「よかった」

そのとき、注文したパンケーキが運ばれてきた。


ふわふわの生地に、苺とクリームが添えられている。

「わぁ……!」

思わず声が出た。


蓮さんが笑う。

「本当に苺が好きなんだね」

「大好きです!」

私は一口食べた。

「美味しい……!」

思わず笑顔になる。


蓮さんは、そんな私をじっと見ていた。

「……何ですか?」

「いや」

彼は少しだけ目を細めた。

「その顔、好きだなと思って」

「どんな顔ですか?」

「幸せそうな顔」

私は恥ずかしくなって、もう一口パンケーキを食べた。

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