愛してるなんて、噓でしょう?
美月 side


カフェを出たあと、私たちは近くの雑貨屋に立ち寄った。


可愛い小物が並ぶ店内を見て回る。

「これ、可愛いですね」

私が手に取ったのは、小さな猫のキーホルダーだった。

「美月ちゃん、猫好きなの?」

「はい。でも、飼ったことはないんです」

「そうなんだ」

蓮さんは隣で商品を眺めていた。

「蓮さんは、好きな動物いますか?」

「犬かな」

「犬!」

「昔、少しだけ一緒に過ごしたことがあるんだ」

「そうなんですね。どんな犬だったんですか?」

「白くて、大人しい犬だったよ」

蓮さんは懐かしそうに笑った。

「またいつか、犬と暮らせたらいいな」

その言葉を聞いて、私は思わず笑顔になった。

「蓮さんにも、そんな夢があるんですね」

「あるよ。美月ちゃんは?」

「私は……小さな庭のある家に住んでみたいです」

「いいね」

「そこで、花を育てたり、本を読んだりしたいんです」

「いつか叶うといいね」

蓮さんはそう言って、優しく微笑んだ。

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