愛してるなんて、噓でしょう?
美月 side


帰り道。


私は今日一日を思い返していた。


楽しかった。


本当に、楽しかった。


蓮さんといると、自然に笑顔になれる。

「美月ちゃん」

「はい?」

「今日はありがとう」

「こちらこそです」

「また、こうして出かけたいな」

私は少しだけ迷ったあと、笑顔で答えた。

「私もです」

その瞬間、蓮さんの表情が柔らかくなった。

「じゃあ、また約束しよう」

「はい!」

蓮さんと過ごす時間が、私の中で大切なものになっていく。


そのことを、もう否定できなかった。


――あなたといると、自然に笑える。


いつの間にか、その笑顔を見せたい相手は、あなたになっていた。

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