学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。
窓から斜めに差し込む夕日の光が、巨大な本棚の隙間で光の帯となり、空気中に舞う塵を黄金色の粒子のように煌めかせている。



その、静寂だけが支配する空間に、わずかな、でも確実に異質な音が混じった。


ペラ、と、紙が素早く、かつ規則正しくめくられる音。



え……? 誰かいるの?



壁に掛けられた時計の針は、すでに最終の下校時刻を回ろうとしている。


不審に思った私は、自分の呼吸すら潜め、足音を完全に消して、本棚の迷路の奥へと慎重に近づいていった。
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