学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。
部屋の中に、張り詰めたような、でもどこか奇妙な緊張感が漂う。
完璧なお兄ちゃんと、裏の顔を持つ天才の柊くん。私の人生における、二人の最も巨大な存在が、ついに正面から対峙していた。





ど、どうしよう……お兄ちゃん、柊くんの不遜な態度を見抜いて怒り出したりしないかしら……!





私がハラハラしながら紅茶を淹れていると、お兄ちゃんはふっと視線を落とし、柊くんが持ってきた手土産の紙袋に目を留めた。





中に入っていたのは、お兄ちゃんが1番好きなワイン。飾り気がなくて、正直スーパーでも手に入るもの。
それを、彼は持ってきた。







「……如月くん。これ……」






お兄ちゃんの完璧な微笑みが、一瞬だけ驚愕に揺れ動いた。




柊くんは私にしか分からない絶妙な角度でいじわるに細めると、フッと不敵な笑みを浮かべた。
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