学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。
でも、パーカーの内側からは、如月くんのあの独特の、日向のような、おひさまの温かい匂いが強く強く香ってきた。




それだけで、私のパニックになりそうだった脳裏が、嘘のようにじんわりと落ち着きを取り戻していく。



「如月、くん……



私、怖いよ……」




私が膝に顔を埋めたまま、消え入りそうな声で呟いた、その時だった。



冷え切った私の右手を、暗闇の中から伸びてきた、大きくて、骨張った、そして驚くほど高い体温を持った手がぎゅっと包み込んだ。



「っ……!」




指先から、彼の力強い脈動がダイレクトに伝わってくる。
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