ほな、温泉行こか?
「泉さん? 泉さんってば!」

悠は泉の顔を覗き込んだ。

しかし、泉は気持ちよさそうに寝息を立てている。

(いやいや、ちょっと待ってぇな!)

(男女別が嫌って、どういうこと!?)

(もしかして、俺と一緒に入りたいってこと!?)

悠の頭の中に、湯けむりに包まれた泉の裸体姿が浮かんだ。

(あかん! 想像したらあかん!)

(でも、混浴ってことは……)

(泉さんと一緒に温泉に入れるんやんな!?)

悠は思わず頬を緩めた。

「……何ニヤニヤしとんねん」

大将が呆れた顔で悠を見ていた。

「な、何でもありません!」

「泉ちゃん、寝てしもたなぁ」

「そ、そうですね……」

そのとき、泉が突然ガバッと顔を上げた。

「大将!ビールお代わり!」

「うわぁっ!」

悠は椅子から転げ落ちそうになった。
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