ただ今の先に、何度でも恋に落ちる2人がいる。
「そろそろ今日の一日を始めようか。」

「そうだね」

窓の外は、少しずつ明るくなっていた。

ありきたりの朝食
いつもの身支度
なんの特別もない朝。
でも、愛しい人と過ごす幸せな時間。

支度を終えると、二人で玄関に向かった。

靴を履き、ドアの前に並ぶ。

鍵を閉める前に、私たちはいつも、誰もいない部屋に向かって声をかける。

「行ってきます」

二人でそう言って、玄関のドアを閉めた。

エレベーターで下へ降り、いつもの道を歩き始める。

途中、豊川稲荷東京別院の前を通る。

私たちは、そこで必ず足を止める。

お寺の門のから本堂の方へ向かって、
二人そろって一礼する。

それぞれの想いを込めて。

お互いきっと同じようなことを心の中でつぶやいているのだと思う。

一礼を終えると、また並んで歩き出す。
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