きみが窓を見なくなるまで
一時間目は、あまり顔を動かさないようにしていた。

振り返ると髪が揺れる。

誰もそんなことを見ていないとは思う。

でも、見られていないと確かめるために周りを見るのも、おかしかった。

私は黒板を写した。

首筋が少し涼しい。

先生が窓を閉めるように言い、近くの男子が立ち上がる。

風が止まった。

私は後れ毛を耳へ掛けようとして、途中で手を下ろした。

掛けるほどの髪が、なかった。

その動きに自分で戸惑う。

慣れていないから。

昨日、そう答えたことを思い出した。

一日目なのだから、慣れていなくても仕方がなかった。
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