きみが窓を見なくなるまで
昼休み、みなみが本を持ってきた。
薄い青色の表紙。
両手で大事そうに持っているのを見て、私は先に声をかけた。
「そんなに気にしなくていいよ」
「え?」
「本。普通に持ってて大丈夫」
みなみは自分の手元を見て笑った。
「なんか、妃菜の大事なもの借りてる気がして」
私は少し戸惑った。
大事。
確かに、好きな本だった。
でも、そう言われると、自分が渡したものが急に大きくなる。
「……読めた?」
「うん。昨日、途中までのつもりが最後まで」
私は背筋を少し伸ばした。
「どうだった?」
みなみが椅子を引く。
その答えを待つ間、私は箸を出すのを忘れていた。
薄い青色の表紙。
両手で大事そうに持っているのを見て、私は先に声をかけた。
「そんなに気にしなくていいよ」
「え?」
「本。普通に持ってて大丈夫」
みなみは自分の手元を見て笑った。
「なんか、妃菜の大事なもの借りてる気がして」
私は少し戸惑った。
大事。
確かに、好きな本だった。
でも、そう言われると、自分が渡したものが急に大きくなる。
「……読めた?」
「うん。昨日、途中までのつもりが最後まで」
私は背筋を少し伸ばした。
「どうだった?」
みなみが椅子を引く。
その答えを待つ間、私は箸を出すのを忘れていた。