きみが窓を見なくなるまで
放課後、みなみが私の机へ来た。

「今日、図書室?」

「うん」

「当番終わるの、五時だっけ」

「そう」

みなみは壁の時計を見た。

「私、今日ちょっと早く部活終わるかも。まだいたら、帰り一緒に行かない?」

私は顔を上げた。

「いいの?」

「うん。駅までだけど」

「……行きたい」

返事が少し早くなった。

みなみは笑う。

「じゃ、着替えたら寄るね。遅くなったら先に帰ってて」

私は頷いた。

今日の帰り道に、予定ができた。

鞄へ手を伸ばしながら、何を話そうと考える。

本の話なら、まだ少し続けられる気がした。
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