きみが窓を見なくなるまで
言いそう。

そう言えるくらい、知っている。

私はカウンターの端へ指を置いた。

同じクラスになって半年以上たつ。

私が話したことのなかった人と、みなみが話していても、不思議ではない。

むしろ、そのほうが自然だった。

「高木、去年もそうだったじゃん」

みなみが言った。

「文化祭の買い出し。店、閉まってたとき」

「ああ」

「私、隣のお店の人に聞こうって言ったのに」

「隣、関係なかっただろ」

「でも、定休日くらい知ってるかもしれないじゃん」

二人が笑う。

私は少し遅れて、口元を緩めた。

去年。

私の知らない時間が、そこにはあった。
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