きみが窓を見なくなるまで
三人で図書室を出た。

廊下の途中で、高木くんは階段のほうへ向かう。

私たちは、みなみが教室へ置いてきた袋を取りに行くことになっていた。

「じゃあね」

みなみが手を上げる。

高木くんは頷いた。

それから、私を見る。

「また明日」

「……うん。また明日」

彼が階段を下りていく。

私はその姿が見えなくなる前に、みなみへ顔を戻した。

「袋、教室?」

「うん。机の横。絶対忘れると思ってたのに、やっぱり忘れた」

彼女が早足になる。

私は隣を歩いた。

二人分の足音が、夕方の廊下に重なった。
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