きみが窓を見なくなるまで
教室で袋を取ってから、昇降口へ向かう。

私は靴を履き替えながら、何でもないことのように尋ねた。

「みなみ、高木くんと仲いいんだね」

みなみは上履きをしまい、少し考えた。

「普通かな。去年から同じだし」

「……うん」

「今年、席遠いから、最近あんまり話してなかったかも」

私は靴のつま先を床へ下ろした。

最近、あまり話していなかった。

それでも、あんなふうに話せる。

私なら、少し間が空いたら、前に何を話したかまで考えてしまいそうだった。

みなみが、先に扉を押した。

外の冷たい空気が入ってくる。

私は彼女に続いた。
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