きみが窓を見なくなるまで
一度、彼の目が止まった。

何か、気になる文章があったらしい。

ほんの少し眉が寄る。

それから、前のページへ戻った。

私はその動きを見て、口元を緩めた。

高木くんも、戻るんだ。

この前、私のことを言っていたのに。

何となく、そのことがうれしかった。

彼の指が、文章の近くで止まる。

声に出さず、何かを確かめている。

私は自分の本を読むことも忘れていた。

目元が、少し柔らかくなる。

笑いそうなのかと思って、もう少し見たくなった。

そのとき、頬が熱くなった。
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