きみが窓を見なくなるまで
「二週間後まで」

「うん」

本へカードを重ねて返す。

高木くんが受け取った。

私は手を下ろす。

彼は、まだそこにいた。

顔を上げたら、目が合いそうだった。

さっきのことを、聞かれるだろうか。

見ていたこと。

たぶん、気づかれた。

私はカウンターの上に何も残っていないことを確かめた。

もう、整えるものがない。

「佐々木」

呼ばれて、顔を上げる。

高木くんは私を見たあと、一度、手元の本へ視線を落とした。

耳の色は、まだ少し濃かった。
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