きみが窓を見なくなるまで
家に帰り、髪を耳へ掛けた。

鏡の中の頬は、もう普通の色をしていた。

私は机へ座り、ノートを開く。

日付を書く。

その下に何を書こうか迷って、ペンを止めた。

高木くんと、目が合った。

書いてみると、少し子どもっぽく見えた。

でも、消さなかった。

その下へ、もう一行書く。

本の感想を、また聞かせてと言われた。

こちらは、ちゃんとあったことだ。

相手の気持ちを想像しなくても、確かめられる。

私は二つの文を見比べた。

どちらも同じくらい、うれしかった。
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