きみが窓を見なくなるまで
一時間目の前、球技大会の種目を決めた。

黒板へ名前を書きに行く人たちを、私は席から見ていた。

みなみがバレーボールの欄に自分の名前を書き、その隣で振り返る。

「妃菜、ここでいい?」

私は頷いた。

チョークが動く。

佐々木。

自分の名字が、ほかの人と並んだ。

決めていたことなのに、少し緊張する。

席へ戻ってきたみなみが、小声で言った。

「昼休み、ちょっと練習しない?」

「今日?」

「うん。体育館、半分使えるって」

私は黒板をもう一度見た。

名前を書いてもらったあとで、上手くできるか不安になる。

順番が、逆だったかもしれない。
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