きみが窓を見なくなるまで
昼休み、体育館へ向かう途中で、高木くんたちと一緒になった。

陸くんが、みなみの持っているボールを見る。

「もう練習?」

「ちょっとだけ。そっちは?」

「バスケ」

その返事を聞いて、私は高木くんへ目を向けた。

彼は私の視線に気づいた。

「俺、見てるだけ」

「あ……うん」

聞いていないのに答えられて、少し恥ずかしい。

みなみが隣で言う。

「無理しないでよ」

「しない」

高木くんの返事は短かった。

けれど、不機嫌には聞こえなかった。

体育館の入口で、陸くんが扉を押す。

中から、靴の擦れる高い音がした。
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