きみが窓を見なくなるまで
体育館には、もう何人もいた。

半分ではバスケットボール。
もう半分では、何人かの女子が円になってボールを上げている。

みなみは空いている場所を見つけ、私へ向き直った。

「最初、近くからね」

私は頷き、袖を少し上げた。

髪が頬へ落ちる。

鞄の小さなポケットから、黒いゴムを出した。

体育館の壁を向き、手早くまとめる。

鏡がないので、結び目がまっすぐかどうかわからない。

一度だけ指で確かめてから振り返ると、高木くんが壁際に座るところだった。

手元には、バスケットボール。

彼の視線がこちらへ向いた。

私はすぐ、みなみの前へ戻った。
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