きみが窓を見なくなるまで
次は、また失敗した。

その次も、少し横へ飛んだ。

でも、一回できたあとだと、同じ失敗でも違って見えた。

全部できないわけではない。

私は足を動かし、落ちかけたボールへ腕を伸ばした。

指先に当たって、少しだけ浮く。

みなみが走って拾い、こちらへ返した。

「もう一回!」

声につられて、私は前へ出た。

上手く打てたわけではなかった。

それでも、ボールはすぐには落ちなかった。

三回。

続いたあとで床へ弾む。

私は息を吐き、顔を上げた。

「……続いた」

みなみが笑って頷いた。

私も、さっきより大きく笑った。
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