きみが窓を見なくなるまで
休憩しようと言われて、体育館の端へ寄った。

水筒を出すと、みなみが私の腕を見た。

「赤くなってる」

私も袖口を上げる。

両腕に、ぼんやり赤い跡があった。

さっきまでは、あまり気にならなかった。

触れると、少し熱い。

「痛い?」

「ちょっと。でも大丈夫」

みなみは頷き、自分の水筒を開けた。

「本番までに、もう少し慣れると思う」

「うん」

私は体育館の反対側を見た。

バスケのボールが、リングへ当たる。

外れた瞬間、何人かの声が重なった。

高木くんも、そちらへ顔を向けていた。
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