きみが窓を見なくなるまで
「高木、去年から試合出てたし」

みなみが続けた。

「一年生で?」

「うん。全部じゃないけど」

私は壁際へ目を戻した。

高木くんは陸くんに何か言われ、首を横に振っている。

いつもの、教室で見かける顔だった。

「……上手いんだね」

「上手いよ。知らなかった?」

私は頷いた。

バスケ部だということは知っていた。

それと、上手いということは、私の中ではまだつながっていなかった。

「妃菜、試合とか見に行かないもんね」

「うん」

みなみはそれ以上、不思議がらなかった。

私は入口へ目を向けた。

一年生の二人は、まだそこにいた。
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