きみが窓を見なくなるまで
予鈴が鳴る前に、みんなで体育館を出た。

みなみがボールを戻しに行っている間、私は入口で待つ。

高木くんが陸くんと出てきた。

陸くんは廊下の先で別の男子に呼ばれ、そのまま数歩離れる。

高木くんが私の腕を見た。

「痛そう」

袖を直そうとしていた手が止まった。

「少しだけ」

「冷やしたほうがいいかも」

私は赤いところへ指を近づけた。

「こんなに赤くなると思わなかった」

「慣れてないと、なるよ」

高木くんは自分の腕を一度見てから、私へ視線を戻した。

「嫌になった?」

私は首を横に振った。

それだけは、すぐに答えられた。
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