きみが窓を見なくなるまで
放課後は、図書委員の当番だった。

腕を水で冷やしてから、図書室へ向かう。

カウンターに鞄を置くと、先生が私の手元を見た。

「体育?」

「昼休みに、バレーを」

「球技大会の練習?」

私は頷いた。

先生は少し笑って、椅子を引いた。

「無理しないでね」

「はい」

当番ノートを開く。

名前を書いている途中で、入口の音がした。

高木くんだった。

昼間、何人もの視線を集めていた人が、一人で入ってくる。

私はペンを持ったまま、顔を上げた。

彼もこちらを見た。

「腕、どう?」

最初に聞かれたのがそれで、少しうれしかった。
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