窓際の高木君
第八章 いつもと違う放課後
好きだと認めても、翌朝の教室は変わらなかった。

黒板には日付と日直の名前。
窓際では、誰かが小テストの範囲を確かめている。

高木くんも、いつもの席にいた。

私は教室へ入る前に、結んだ髪を一度だけ触った。

今日は、少し高い位置のポニーテール。

体育があるわけではない。

朝、鏡を見て、これがいいと思った。

それなのに、彼の姿を見つけた途端、理由をもう一つ探したくなる。

「おはよ」

先に声をかけられた。

私は顔を上げる。

「おはよう」

昨日までと同じ言葉なのに、返事をするだけで、自分の中に秘密があることを思い出した。
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