きみが窓を見なくなるまで
図書室へ着くと、先生が返却棚を整理していた。

私は黄色い本を返し、当番ノートを開く。

少し遅れて、高木くんが来た。

入口からこちらを見て、そのままカウンターへ近づく。

「お疲れ」

「お疲れさま」

彼は私の手元を見た。

「返したんだ」

「うん」

「感想、今聞ける?」

私は時計を見た。

ほかの生徒は、まだ少ない。

返却本も、今日は三冊だけだった。

「大丈夫」

そう答えると、高木くんは椅子を引いた。

私は机の隅のペンを一本、元の場所へ戻した。

それから、彼のほうへ少し体を向けた。
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