きみが窓を見なくなるまで
「今日も、結んでるんだな」

「……うん」

言われて、後ろへ手を伸ばしかけた。

途中で止める。

朝から何度も触っていたせいで、少し緩んでいる気がした。

「変になってる?」

「いや」

高木くんはすぐに首を振った。

私は手を下ろした。

「体育じゃないけど」

言ってから、前にも同じことを言ったと思い出す。

高木くんも覚えていたのか、少しだけ笑った。

けれど、その笑い方はすぐに消えた。

「……下ろす日も、ある?」

私は彼の顔を見た。

聞きたいことが、まだよくわからなかった。
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