きみが窓を見なくなるまで
体育では、バレーの練習をした。

クラスの女子が何人か集まり、輪になる。

ボールが自分へ来るまでの間は、少し長い。

来てほしいような。
まだ来てほしくないような。

「妃菜!」

みなみに呼ばれ、私は一歩前へ出た。

膝を曲げる。
腕を揃える。

ボールが当たり、斜め上へ飛んだ。

隣の子が拾ってくれる。

「ありがとう」

言うと、その子はボールを追ったまま頷いた。

すぐにまた、こちらへ返ってくる。

私は考える前に足を動かした。

上手くはいかなかった。

でも、輪の外から見ている時間は、前より減っていた。
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