きみが窓を見なくなるまで
授業の終わり、みなみが私の肩へ軽く触れた。

「四回」

「え?」

「続いたの。妃菜、二回入ってた」

私はさっきの場面を思い返した。

自分の腕に当たったことしか、よく覚えていなかった。

「……ほんと?」

「うん」

みなみは笑って、ネットのほうへ走っていく。

私は体育館の端を見た。

高木くんは先生と何か話していた。

今日は、見ていなかったかもしれない。

それでも、あとで話そうと思った。

四回。

増えている。

そう言ったときの彼の顔を思い出しながら、私は手首へゴムを移した。
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