きみが窓を見なくなるまで
その夜は、本を読み始めた時間が遅かった。

夕食のあと、少しだけと思って開いた短編集。

一つ目の終わりが気になり、二つ目の最初を読んでしまった。

区切りがいいところは、次の話の始まりでもある。

本を閉じて時計を見ると、思っていたより針が進んでいた。

私は明日の用意を確かめ、部屋の明かりを消した。

目を閉じる。

さっき読んだ話の最後を考えていたら、別のことも浮かんできた。

四回続いたこと。
明日は当番だということ。

高木くんに、話そうと思っていること。

眠らなければと思うほど、頭の中だけが静かにならなかった。
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