きみが窓を見なくなるまで
彼がブレザーを羽織る。

袖へ腕を通し、襟を直す。

さっきまで私の肩にあったものが、いつもの場所へ戻っていく。

その動作を見ている自分に気づき、私は本へ視線を落とした。

「どのくらい寝てた?」

「二十分くらい」

私は顔を上げた。

「そんなに?」

「たぶん」
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