きみが窓を見なくなるまで
校門を出てから、私は彼の足元へ目を落とした。

歩く速さは、いつもと変わらないように見える。

でも、昼休みに体育館で座っていた姿を思い出した。

「足、よくなってる?」

高木くんは前を向いたまま、頷いた。

「少しずつ」

「練習、戻れそう?」

「次、診てもらってから」

私は「そっか」と返した。

彼は道の端に落ちていた小枝を避ける。

そのときだけ、足の運びを少し確かめたように見えた。

「早く戻りたい?」

聞いてから、当たり前のことかもしれないと思った。

高木くんは、すぐには答えなかった。
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