きみが窓を見なくなるまで
翌朝、教室で名前を呼ばれるのか、少し気になった。
でも、隼人くんはいつもどおり「おはよ」と言っただけだった。
私は返事をして、席へ向かう。
ほっとした。
そのあとで、少し残念になった。
みなみが隣へ来る。
「妃菜、昨日ありがと」
「……何が?」
「これ」
机へ置かれたのは、小さなメモだった。
この前、話していた推理小説の題名を、私が書いたもの。
「図書室で借りられた」
「もう?」
「うん。昨日、部活のあと寄ったの」
私は顔を上げた。
昨日、私たちが帰ったあとだろうか。
みなみは鞄から、濃い緑色の文庫本を出した。
でも、隼人くんはいつもどおり「おはよ」と言っただけだった。
私は返事をして、席へ向かう。
ほっとした。
そのあとで、少し残念になった。
みなみが隣へ来る。
「妃菜、昨日ありがと」
「……何が?」
「これ」
机へ置かれたのは、小さなメモだった。
この前、話していた推理小説の題名を、私が書いたもの。
「図書室で借りられた」
「もう?」
「うん。昨日、部活のあと寄ったの」
私は顔を上げた。
昨日、私たちが帰ったあとだろうか。
みなみは鞄から、濃い緑色の文庫本を出した。