きみが窓を見なくなるまで
遠藤のほうが知ってると思ってた。

隼人くんは、私のことをみなみに話していた。

それは、うれしいことかもしれない。

自分の知らないところで名前が出るくらい、私を覚えていてくれた。

でも。

私の話なら、みなみとも話しやすい。

同じ本を読んでいる。
同じクラスにいる。
私とみなみは、いつも一緒にいる。

そこまで考えて、私はペンケースを開けた。

何でも、悪いほうへつなげようとしている。

自分でもわかった。

なのに、名前で呼ばれた昨日のうれしさと、窓を見ていた彼の横顔が、どうしても一緒の場所へ収まらなかった。
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