きみが窓を見なくなるまで
昼休み、みなみは部活の先輩に呼ばれていた。

私は弁当箱を片づけ、借りていたプリントを隣の席へ返した。

その帰りに、隼人くんと目が合う。

彼が空いている前の椅子を引いた。

「今日、昼は練習しないんだ」

「うん。みなみ、用事があるから」

「ああ」

彼は椅子へ横向きに座る。

私は机の上へ手を置いた。

「昨日、みなみに会ったんだって?」

口にしてから、声が普通だったか気になった。

隼人くんは頷いた。

「スマホ、教室に忘れて戻ったら、校門にいた」

「……そっか」

彼は私の顔を少し見た。

「本、借りたって言ってたな」

私は頷いた。
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