きみが窓を見なくなるまで
ラリーが終わると、みなみが私へ手を上げた。

私は少し迷ってから、同じように手を出す。

掌が当たった。

乾いた、小さな音。

「今のよかった」

「……取れた」

「うん」

みなみは笑って、すぐ次の位置へ戻った。

私も足を動かす。

そのとき、体育館の端に隼人くんがいるのが見えた。

先生と話していた。

こちらを向いているわけではない。

私は一瞬だけそちらを見て、コートへ戻した。

見ていてほしいと思った。

でも、今は、目の前のボールを見なければいけなかった。
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