きみが窓を見なくなるまで
何かあった。
好きになった。
図書室に来ない日も、来るかもしれないと思って待つようになった。
名前を呼ばれると、普通に返事をするのが難しくなった。
全部、言えるはずがなかった。
私は本の表紙へ手を置いた。
「……何もないよ」
できるだけ、いつもの声で言った。
隼人くんはすぐには頷かなかった。
私の顔を見ている。
「そっか」
少しあとで、そう言った。
その声が優しくて、私は困った。
心配をかけたくないのに。
心配してくれたことが、うれしかった。
好きになった。
図書室に来ない日も、来るかもしれないと思って待つようになった。
名前を呼ばれると、普通に返事をするのが難しくなった。
全部、言えるはずがなかった。
私は本の表紙へ手を置いた。
「……何もないよ」
できるだけ、いつもの声で言った。
隼人くんはすぐには頷かなかった。
私の顔を見ている。
「そっか」
少しあとで、そう言った。
その声が優しくて、私は困った。
心配をかけたくないのに。
心配してくれたことが、うれしかった。