きみが窓を見なくなるまで
「迷惑じゃない?」

聞くと、みなみがこちらを見た。

少し驚いた顔だった。

「迷惑じゃないよ」

返事は、はっきりしていた。

私は目元へティッシュを当てた。

「同じこと、言うかもしれない」

「うん」

「答え、出ないかも」

みなみが小さく笑った。

「私、いつも部活の同じ話してるよ」

私は顔を上げる。

「またサーブ入らなかった、とか」

確かに、聞いたことがある。

何回も。

その話を、迷惑だと思ったことはなかった。

私は少し笑った。

涙で、上手く笑えたかはわからない。

みなみも、少しだけ笑った。
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