きみが窓を見なくなるまで
教室が、さっきより暗くなっていた。

私はようやく、時計を見た。

思っていたより時間が過ぎている。

「部活」

言うと、みなみも顔を上げた。

「……あ、うん」

彼女はスマホを出し、もう一度短く連絡をした。

私は使ったティッシュを小さく畳んだ。

話し終わったわけではない。

恋がどうなるかも、何もわからない。

それでも、息をするたびに引っ掛かっていたものが、少しだけ薄くなっていた。

みなみがスマホをしまう。

私は彼女を見た。

「聞いてくれて、ありがとう」

今度は、ちゃんと顔を見て言えた。
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