きみが窓を見なくなるまで
週末、机の引き出しから便箋を出した。

前に買ったまま、ほとんど使っていないものだった。

白い紙の端に、小さな花が描かれている。

ペンを持つ。

隼人くんへ。

そこまで書いて、止まった。

呼ぶのとは違った。

紙の上に名前を書くと、その先へ進まなければいけない気がした。

私はしばらく迷ってから、もう一行書いた。

図書室で話す時間が、好きです。

読み返す。

間違ってはいない。

でも、それだけではなかった。

私はペンを置いた。

書きたいことを全部書くには、まだ少し勇気が足りなかった。
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