きみが窓を見なくなるまで
翌朝、隼人くんが私の席へ来た。

「昨日、早かった?」

私は顔を上げた。

「うん。当番終わって、帰った」

「そっか」

彼は少しだけ、机へ置いた指を動かした。

「行ったら、いなかったから」

私は返事を忘れた。

隼人くんが、こちらを見る。

「先生に聞いた」

「……そうだったんだ」

彼が来た。

私が帰ったあとに。

そのことだけで、昨日決めたはずの気持ちが揺れる。

待っていればよかった。

すぐに、そう思ってしまう。

隼人くんは少し考えてから言った。

「今日、終わったあと時間ある?」

胸が、強く鳴った。
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