きみが窓を見なくなるまで
放課後、私は一度、洗面所の鏡を見た。

髪は下ろしたまま。

前髪を指で整えてから、触るのをやめた。

何を着ていても。
どんな髪型でも。

言うことは、同じだった。

鞄の内側には、途中まで書いた便箋が入っている。

渡すかどうかは、決めていなかった。

話せなくなったら、と思って持ってきた。

でも、できれば。

自分の声で伝えたい。

私は鏡の中の自分へ、一度だけ頷いた。

それから、図書室へ向かった。
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