きみが窓を見なくなるまで
「部活戻ったら、会えなくなると思ってた?」

聞かれて、私は目を伏せた。

すぐには答えられなかった。

でも、隼人くんは待っていた。

今までと同じように。

「……少しずつ、話さなくなるのかなって」

言うと、彼が小さく息を吸った。

「図書室で会うから、話してくれてるんだと思ってた」

自分の声を聞いて、胸が詰まる。

「本のこととか。そういうの、話せるから」

「うん」

隼人くんが頷いた。

「最初は、本のこと聞いた」

私は顔を上げる。

「でも、そのあとも来たのは、話したかったから」

彼はそこで、一度言葉を切った。

「妃菜と」
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