きみが窓を見なくなるまで
「図書室で話すようになってから、もっと」

隼人くんが続けた。

「違う意見でも、最後まで聞くし。俺が気づかなかったこと、普通に言うし」

私は首を横に振りかけた。

そんなに立派なものではない。

相手に合わせてしまうことも多い。

でも、隼人くんが先に言った。

「無理してるときもあるのは、わかる」

私は彼を見た。

「でも、人のこと考えて、言い方変えられるの、俺はすごいと思う」

喉が、熱くなった。

「……私、そんなにちゃんとしてないよ」

「うん」

すぐに頷かれて、少し笑ってしまった。

隼人くんも笑う。

「知ってる。机に出した本、鞄で探すし」

その記憶まで、大事そうに話されるのが、たまらなかった。
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