きみが窓を見なくなるまで
隼人くんが、目を伏せた。

片手で額に触れる。

何か間違えたのかと思って、私は彼の顔を見た。

耳が、真っ赤だった。

「……よかった」

小さな声が聞こえた。

その一言で、また涙が出そうになる。

彼も、不安だったのだと。

私の返事を、待っていたのだと。

隼人くんは手を下ろし、こちらを見た。

「俺、少しは伝わってると思ってた」

私は涙を拭きながら、首を横に振った。

「みなみが好きなんだと思ってたから」

彼は一度、困ったように笑った。

「そっか。じゃあ、言ってよかった」

私は何度も頷いた。
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