きみが窓を見なくなるまで
笑いを収めて、顔を上げる。

高木くんが、こちらを向いていた。

と思ったときには、もう彼は椅子を引いていた。

目が合ったのかどうか、わからなかった。

私は反射的に口元を引き締める。

今の顔を見られたのだろうか。

本を読んで一人で笑っているところは、できれば見られたくなかった。

いや、図書室なのだから、別におかしくはない。

笑う本もある。
泣く本だってある。

心の中で説明している間に、高木くんが近づいてくる。

私は貸出用の機械へ手を伸ばした。

本を借りるのだろう。

ようやく、同じクラスの人として挨拶できる。
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